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自治体の皆さまへ

「選ばれるまち」の未来を描く(1)

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山形県 山形市

■山形市の強みを最大限に活(い)かしきる
東京一極集中や人口減少を背景に、国が2014年に地方創生を掲げてから、全国の自治体が地域活性化に向けてさまざまな取り組みを行ってきました。
それから10年が経過し、コロナ禍を経て全国的に少子化の傾向はさらに進み、東京一極集中の構造は依然として残るなど、厳しい状況が続いています。
そうした中にあっても、山形市は元気で持続可能なまちを目指して、2025年度からの5カ年の発展計画を現在策定中です。
今後、山形市がどのような方向性でまちづくりを行っていくのか、佐藤市長のインタビューをお届けします。

◇まちを元気にするために強みを伸ばす
山形市では、健康医療先進都市と文化創造都市を2大ビジョンとして掲げています。他都市にはない、山形市が持っている固有の資源・強みを市全体が認識し、それをさらに伸ばすことで都市ブランドとして確立することを目指しています。
2大ビジョンの実現によって、市民の皆さんにとっても市外の方にとっても、山形市がさらに個性ある魅力的なまちとなり、「山形市に行きたい、働きたい、学びたい、住み続けたい」など、山形市を求める人々が増え、社会経済活動や観光、人流がより活発になるものと考えています。

▽なぜ健康医療先進都市・文化創造都市なのか
大学医学部・医科大学は、全国にわずか82校しかありません。多くは首都圏や大阪圏に集中していますが、山形市には山形大学医学部があり、北海道・東北で唯一の重粒子線がん治療施設もあります。このことは、全国的に医師不足や医療崩壊が心配される中、大きな強みと捉えています。さらに、山形市は中核市62市の中で、人口10万人当たりの病院・診療所の病床数は東北1位、全国9位(中核市市長会都市要覧(2023年度版))。人口10万人当たりの医師数で見ても東北1位、全国5位と医療資源が豊富です。加えて、2019年4月には山形市保健所がオープンし、市民の健康を自ら守っていく体制も確立しました。
また、山形市は城下町の歴史をたどる中で、茶道や華道、書道などさまざまな伝統文化が今も市民に根付くとともに、鋳物や仏壇、打刃物をはじめとした伝統的工芸品も多く残っています。文翔館や旧済生館をはじめとした歴史的な建造物も多く存在し、近年ますます注目を集めています。山形交響楽団や山形国際ドキュメンタリー映画祭など、身近に全国・世界クラスの文化芸術を体験できる環境があります。また、芸術大学立地自治体は全国で非常に少ない中、東北芸術工科大学が立地しているとともに、全国でも11都市しかないユネスコ創造都市ネットワーク1の加盟都市にもなっています。
このように山形市は地方都市の中で、全国でも類いまれな豊富な健康医療資源、文化芸術資源を持っています。

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